返信先: トラックナンバーの変化はどうしてか

フォーラム TuneBrowser トラックナンバーの変化はどうしてか 返信先: トラックナンバーの変化はどうしてか

#9840
Tiki
キーマスター

serenityさん、的確なフォローありがとうございます。

TBLoverさん、ファイルの一覧をアップしていただきましたが、トラックとファイル名の対応がわかりませんので、お願いしていた情報とは残念ながらちがいました。

 

それで、アップしていただいたcueファイルを調べていて、今回の現象に至る原因がわかりました。ファイル名が同じだと言われたときにはこれは原因究明は無理だと心が折れかけましたが、ファイル名をご確認いただいていれば、トラック番号4.5と4.05は以下のように異なっていたはずです。

■ トラック番号4.5のファイル名

05 Пётр Ильич Чайковский - Romeo and Juliet (Fantasy Overture after Shakespeare): Andante non quasi moderato - Allegro giusto - Moderati assai.m4a

■ トラック番号4.05のファイル名

The Six Symphonies - Symphony no. 4 / Romeo and Juliet.cue

 

件のcueファイルは、率直に言って、お行儀の良くないcueファイルです。リッピングソフトはなにをお使いでしょうか? 参考に教えていただけないでしょうか。

以下はお送りいただいたcueファイルのうち、トラック番号4.5と4.05を発生させていたものの抜粋です。

FILE "01 Пётр Ильич Чайковский - Symphony no. 4 in F minor, op. 36: I. Andante sostenuto – Moderato con anima – Moderato assai, quasi andante – Allegro vivo.m4a" WAVE
  TRACK 01 AUDIO
    TITLE "Symphony no. 4 in F minor, op. 36: I. Andante sostenuto – Moderato con anima – Moderato assai, quasi andante – Allegro vivo"
    PERFORMER "Пётр Ильич Чайковский"
    SONGWRITER "Пётр Ильич Чайковский"
    ISRC USSM18900935
    INDEX 01 00:00:00

...

FILE "04 Пётр Ильич Чайковский - Symphony no. 4 in F minor, op. 36: IV. Finale. Allegro con fuoco.m4a" WAVE
    INDEX 01 00:00:00
  TRACK 05 AUDIO
    TITLE "Romeo and Juliet (Fantasy Overture after Shakespeare): Andante non quasi moderato - Allegro giusto - Moderati assai"
    PERFORMER "Пётр Ильич Чайковский"
    SONGWRITER "Пётр Ильич Чайковский"
    ISRC USSM18900934
    INDEX 00 09:18:20
FILE "05 Пётр Ильич Чайковский - Romeo and Juliet (Fantasy Overture after Shakespeare): Andante non quasi moderato - Allegro giusto - Moderati assai.m4a" WAVE
    INDEX 01 00:00:00

 

TRACK 01は、その定義の「前」にFILEの定義があるにもかかわらず、最後のTRACK 05については、その定義の「後」にFILEの定義があるように見えます。

cueファイルは仕様が不明確なファイルですが、TuneBrowserでは、ユーザーの方からお送りいただいたものも含めて入手できるcueファイルを調べた結果から、FILE→TRACKの定義順で処理するようにしています。つまり、TRACKの定義が出てきたら、そのトラックはその前に定義されたFILEの内容のトラック定義だと解釈します。

そのため、上の例でTRACK 05が出てきたときには、これはこの定義の前の FILE “04…m4a” のファイルについてのトラック定義だとみなしてトラック番号05を生成します。

そして最後に FILE “05…m4a” が出てきても、その後にTRACKの定義がないので、このファイルはcueシートから参照されているとはみなしません (=トラックを生成しません)。

TuneBrowserは、cueファイルから参照されているファイルは、データベースに登録しないようにしています。ファイル名が “04…m4a” のファイルはトラック番号05として参照されているのでファイル単品では登録されませんが、”05…m4a”はトラックとして参照されていないのでファイル単品で登録します。その結果が、トラック番号4.5のトラックです。またcueファイルから登録したトラック番号4.05のトラックは、実際には “04…m4a” のファイルを示していることになります。

今回のcueファイルは (他のcueファイルも同様でしたが)、ひとつのcueファイルのなかで FILE→TRACKのケースとTRACK→FILEのケースが混在しており一貫性がありません (「お行儀の良くない」と言ったのはそのためです)。

 

どうするか、ですが、わたしとしてはこのようなcueファイルがたくさんある状況では、cueファイルそのものを処理しないように設定することをおすすめしたいです。

設定ダイアログボックスの「基本の設定」から右側の項目で「登録に関する詳細設定」「CUESHEETファイルの扱い」を「処理しない」に設定します。その後いちどTuneBrowser内のデータベースの情報を削除してから、改めて登録してみてください。