TuneBrowserのUWP版について

Version 3.6.0 から, UWP版の公開をはじめました.

UWP版は, Microsoft Storeから配布されるアプリです. Windows 10 Anniversary Update (Version 1607) 以降のPCで動作します.

このOSをご利用の方は, 以下のバッジをクリックしていただくことで, Microsoft Storeにアクセスすることができます.

UWPとは, Universal Windows Platformの略です. UWP版は, いわゆる「Windows アプリ」あるいは「ストアアプリ」のことを言います (これに対して, このサイトから配布しているこれまでのTuneBrowserは, デスクトップ版と呼びます).

UWP版の特徴は以下の通りです:

  • Microsoftの審査を経たうえでMicrosoft Storeから配布されますので, 安心です. ウィルス検出ソフトによって脅威だと誤検出されることも (おそらく) ありません.
  • インストールしても, ご利用のPCのレジストリを変更するようなことがなく, PCへの影響を与えません.
  • Windowsの設定によって, 自動で最新バージョンへの更新を行うことができます.
  • 簡単かつ完全にアンインストールすることができます (デスクトップ版も完全にアンインストールできるのですが, UWP版はこれに加えて, Microsoftが機構面で保証している, ということになります).
  • デスクトップ版と比べて性能の劣化などは見受けられません.

UWP版とデスクトップ版の機能面でのちがいは以下の通りです:

  • データベースはUWP版専用のものを使用します.
  • 設定ファイルや内部で使用するイメージの管理フォルダなど, 内部ファイルのフォルダにはアクセスできません.
  • タイトルバーにUWP版であることを示す表示が出ます.
  • Microsoft Storeの規約により, UWP版にはUWP版専用のライセンスが必要です.
  • デスクトップ版に比べると, すこし新しいバージョンのリリースが遅れます.

以上のように, 通常のご利用方法の範疇では, デスクトップ版に比べて強いデメリットになるような点は見当たりません.

デスクトップ版と変わらないのに, あえてUWP版をリリースした理由は, 上に挙げた特徴のうち, 1番目の特徴, ユーザの方に安心してご利用いただけるチャンネルから配布ができるようになるから, です.

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すでにデスクトップ版をご利用中の方がUWP版をご利用になる場合は, 以下の点にご留意をお願いします.

  • UWP版とデスクトップ版は, 同時にインストールすることはできますが, 同時に起動することはできません.
  • デスクトップ版がすでにインストールされている環境にUWP版をインストールした場合, デスクトップ版の設定類が更新(保存)されなくなるという事象が発生することがあります. これはUWP版がデスクトップ版の環境を引き継ぐ際のOSの問題と思われます. もしこの事象が発生した場合は, お手数ですがPCを再起動してください. 通常どおり更新できるようになります.
  • UWP版では, TuneBrowserの「バージョン情報」ダイアログボックスから, Microsoft Storeを介してライセンスを取得することができます. ライセンスはOSに近いところで管理され, ユーザの方にライセンスキーの入力や管理をしていただく必要はありません (目に見える形でのライセンスキーは発行されません). Microsoft Storeで入手したライセンスは、UWP版専用になります.
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TuneBrowserのUWP版は, MicrosoftのDesktop Bridge技術によってUWP上で動作するようにしたものです. デスクトップ版同様, x64/x86どちらかのアーキテクチャのみで動作します (つまり, いわゆるPCで動作する, ということです. 逆に言うと Windows Phoneなどでは動作しません).

2022/09/03追記:

UWP版をご利用の一部の環境で、設定のバックアップ/リストアの機能でエラーが発生する事象が発生しています. Windowsによるローミングフォルダの仮想化の影響と思われます. 事象の発生しているユーザーの方々のご協力を得て調査を行いましたが、残念ながら現在のところ回避策がありません. なお作者のところではWindows 10、Windows 11、およびそのサンドボックスを含めた環境で検証を行っていますが, この事象は発生していません.