返信先: Bit PerfectとResample数値について

フォーラム TuneBrowser Bit PerfectとResample数値について 返信先: Bit PerfectとResample数値について

#1386
Tiki
キーマスター

tomoabaさん、こんばんわ。

応えるのが難しいご質問です (議論するのは楽しいですが)。

そういった点にこだわっておられることからオーディオにはお詳しいものと拝察します。ですので、よくご存知と思いますが、オーディオをやっていると「なにをやっても音が変わる」という話があります。また「音が変わる」のは必ずしも「音が良くなる」ということではなく、さらに言えば、ある一定のレベルに達すると「この音が良いかどうか」ではなくて「この音が好きかどうか」という議論になっていきます。音のエッジが立っていると感じるほうが良いのか、あるいは滑らかなほうが良いのか、これを一概にどちらが良いと断じることはできません。

そうしたことを踏まえて頂いた上で、わたしの意見を書きます。

①Bit Perfectの「なし」「ほどほどに」「厳密」は具体的に音質にどのような変化があるのでしょうか?

わたしは以前はBit Perfectであることをとても重要と思ってきました。が、現在は、通常の再生であればTuneBrowserでのゲイン調整を積極的に行っています。これは、いまやDACへの送り出しが24bit以上、多くは32bitがあたりまえになり、またTuneBrowser内での演算精度にも自信があることから、時間軸方向の加工のない送り出しであれば、音質差異が気にならなくなった故です。つまり音楽を聴くということの利便性を優先しています。

「通常の再生であれば」と書きましたが、通常の再生でない場合というのは、機器選定の自宅試聴時とか、同一音源のフォーマットの差異を確認するときなど、いわゆる「聴き比べ」をするときです。このときには、ほかの要素が入り込まないようにTuneBrowserはBit Perfect設定にすることもあります。

なお、これはもちろんわたしの耳と機器環境での話であって、ゲイン調整の結果の音質差を気にされる方もたくさんおられます。

ご質問の「ほどほど」と「厳密」の差は、端的に言えば再生前後のフェード処理を行うかどうかの差です。わたしはこのフェード時間である200msの音質は気にならなかったのですが、以前どうしても納得がいかないと言われた方がいて、「厳密」設定を設けています。

リサンプル後のサンプルレートの数値をどのように設定したら良いのか悩んでおります。

リサンプル処理についても、またご意見の坩堝になるところなのですが(^^;、以前別サイトにも書いたように、それぞれ良いと思うときと思わないときがあるので、適当に使い分けています。

以前いただいたご意見のなかでは、88.2kHzがベストで176.4/352.8kHzは必ずしも良くはない、と伺ったことがあります。そのときには、DACの処理能力に対してあまりギリギリに高いところで動かしつづけるのは良くないのかも、というお話しでした。わたしはハードウェアのほうはあまり詳しくないのですが、なるほどそういう話もあるのかな、と思いました。

 

いずれにしても、TuneBrowserは再生ツールとして、ある特定の聴き方を強要するのではなく、ユーザの方にさまざまな選択肢(遊ぶ余地)を提供することが大切だと思っています (上級者用としてご提供しているCPUコアの固定アサインやスレッドの優先度設定などは、その最たるものです)。

ぜひいろいろな設定を試してみて、お好みの使い方を見つけていただければと思います。